2Speak to everyone of happiness, peace & prosperity.
みんなと話しなさい。お互いの幸福と平和と繁栄について。
初めてのバーリトゥードに向けて2度目にサンフランスコに行って練習した初日。
アカデミーに着くとカーリーが待っていた。懐かしいメンバーたちとハグをして再会を喜ぶ。
柔術はお互いに真剣に技を出し合い闘う。
だからお互いを認め合うのも早い。
初めて行った3週間でみんなと深い絆で結ばれていた。
これから練習が始まる時にカーリーはみんなを集めて話を始めた。
「平が日本からまたやって来てくれた。」
「今度はプロの試合でバーリトゥードをやる為に。」
「遠い日本からわざわざまた来てくれたんだ。」
「平はグレイシー柔術を気に入ってくれた。」
「次の試合では、グレイシー柔術で闘う。」
「凄く嬉しいことじゃないか?」
みんなが僕を見つめている。みんな真剣な目で見ている。
「平は日本のファミリーだ。」
「来てくれた平の為に今日からアカデミーはチーム平になって協力する。」
思ってもみなかった展開になった。
カーリーの話が終わるとみんなが集まって
手を振り上げてTaira Tairaとコールが始まった。
まるで映画みたいなシーンだった。
日本にはおもてなしというものがある。
アメリカにはアメリカらしいおもてなしがある。
底抜けに陽気なアメリア
自由と正義を愛するアメリカが大好きになった。
僕は一生忘れない。
人生の中で心から感動する場に僕は何度も出会った。
全て格闘技のお陰。
格闘技は素晴らしい。
こんな素晴らしいシーンにすぐになったのは
きっとカーリーの教えが行き届いているから。
カーリーの周囲には人の為に考え行動する人が集まってくる。
いつも前向きに笑顔で暮らす人が自然と集まってくる。
カーロスグレイシーの言葉はアカデミーにきちんと根付いている。
何どもサンフランシスコに行くとみんなと仲良くなって
練習が終わっても一緒の時間を過ごしたりするようになる。
その時間はとても心地が良い時間。
誰もが自分のことだけを考えないで
周囲のみんなと一緒にHappyになるような会話をする。
そんな仲間と一緒の練習は自然と前向きな良い練習になる。
新しく入ったメンバーも雰囲気に引っ張られて良い
笑顔と前向きな生き方になっていく。
アカデミーで過ごした時間は日常に反映してゆく。
カーリーのアカデミーに自分勝手な練習をする人はいない。
いても消えていった、消えて他で練習して成功した話は聞かない。
自分の人生を活かす秘訣は他の人の幸せに隠れている。
人は言葉を使い生活を営む。
言葉が生活を育む。