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身体動作と身体操作。
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人が体を動かす指令は二か所から出ている。この現代では聞きなれない言葉こそが武術の根幹原理であり、サムライメソッドやわらぎの根底をなす身体論です。殆どの人は自分が思う動作が体を動かす指令の全てと考えますが、実は動作は表面的な動きのみで、内部の詳細な動きは無意識が決定しています。この動作を身体動作とやわらぎでは呼びます。呼吸や血液などの循環、内臓の動き等全て無意識に行われています。体を動かす時にも同様に無意識の動きは体全体の殆どにおいて常に働いています。筋肉の詳細な動きは接触する地面や触れるものに対して常に頭で考える範囲を遥かに超えて詳細に関係を把握して、思った動作の動きを完成させます。こういった頭で考えても到底間に合わない体の詳細な動きをやわらぎでは身体操作と呼びます。人は自分で考えた動きを自由に出来る、これが身体動作。環境や精神、体調によって最適な体全体の細部の動きは無意識が操作している。これが身体操作です。人の動作を完成させるのは無意識の運動指令になります。
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日常における普通の動きでは無意識の運動指令の存在は感じないので、自分の意志で体全体を動かしていると勘違いしがちです。ところが身体能力を更に発揮しなければいけない危険な状態において人は無意識の運動指令によって体を守っています。熱いものに手を触れれば無意識にパッと手を放す。歩いていて転びそうになれば無意識にバランスを回復して転ぶことを回避します。この指令は常に働いていて体を動かす環境と触れるもの、そして精神や体調においてさえも常に無意識に最適に働きます。
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何度も繰り返し連載で書いているように、この原理は本来の地球環境とセットで人の身体能力として存在します。人が創り出した安全で便利な環境では充分な身体能力を発揮する機会は皆無に等しい。いくら頭で考えても身体能力を発揮出来る場所がないので、本来発揮するべき身体能力は発揮出来ないままに不自然な筋肉が発達します。これがスポーツ障害の原因であり、日常の不定愁訴の隠れた原因です。人が無意識に行っている身体操作は生命の仕組み的にもっとも楽に効率良い動きを無意識に行うように生まれながらに体に刷り込まれています。それを自分の意志で変換することは実は不可能なのです。
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このことに気が付いたのが古い時代の東洋の武術家そして医術家です。
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身体動作と身体操作の違いが分かれば、現代に存在しない画期的な身体論が生まれます。そしてこの身体論こそが本当は1000年以上前の東洋の身体論なのです。
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人は無意識に身体操作を行う。身体操作はなるべく楽で効率の高い動きを無意識に選択する。意識的に筋肉に負荷を与える運動をする生命は人以外地球上に存在しない気がします。
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そしてトレーニング以外の時間では、人もなるべく楽で効率の高い動きを選択します。
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農作業や肉体労働などを1時間もすればそれはすぐに実感出来ると思います。働く場所と持つものに対して最も楽で効率良い動きに自然になっていくのが自然です。その際には無意識の運動指令が体の奥から最適な動きを指令として出して身体操作を完成させてくれます。
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この原理を理解して体を動かすと今までにない画期的な効果が期待できます。
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運動を行う際に心がけるコツは頑張らない、筋肉を意識しないことです。ただ体をなるべく楽に辛さを感じないように動かします。これも知られざる武術の口伝です。武術における最高の身体操作は何も感じないことだと師匠から聞かせて頂きました。調子が良い時には体のことを何も感じません。おそらく動物も体を感じないでただ動き、その動きは考え抜く人間の何倍も効率よく健康的な動きに違いありません。
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それでは身体操作を無意識に高める動きを紹介します。次回からは色々な動作の紹介が始まります。
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3 単純な上にあげる動作に腰を回転させる無意識の運動指令が加わった神経は少しの間残っています。この原理を使えば同じ動作が無意識に向上していきます。
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次回から実技を中心に数回連載をします。無意識の運動指令の働かせ方の初級編です。ご期待ください。
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ブログ再開しました。
12月15日のトークイベントに向けて UWF外伝の書き切れてない部分を 更に詳しく書こうと思います。
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tvk(テレビ神奈川) 毎週日曜日24時55分~ MC:石川典行/七海ティナ レポーター:猫ひろし/福山理子 ゲスト:所英男/高阪剛/ミノワマン/中井祐樹/平直行/大賀幹夫
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平直行の指導する 武術&格闘技教室スクール ストライプル
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柔術で充実是日々好好
~平直行の1年間毎日一言チャレンジ~
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