ディスプレイの問題？このメールをウェブブラウザで開きます。

導引術そして無意識の運動司令の予習

きっかけはある日体育の先生に呼ばれたことだった。

通っていた高校には厳しい体育教師がいた。

朝校門の横にゴルフクラブを握って立っている。

悪さをするとゴルフクラブでボコッと殴る。

見た目はとても怖い体育教師。

毎朝高級外車で学校に乗り付けるのだ。

見た目の職業は○暴にしか見えない。

そんな先生がいた昭和の時代。

まるで漫画みたいな高校生活。

その先生とは仲が良かった。

何か悪さをしたのがばれたのだろう。

体育館の床に正座を命じられた。

硬い床に１時間以上正座した。

床が固意から痛い、更に正座をして脚は痺れてくる。

シゴキの時間が始まった。

今なら大問題、当時は当たり前の日常だった。

暴教師の目を盗んで体を少し動かして痺れを散らす。

ごにょごにょと楽な方に体を動かす、気がつかれないように。

ばれると殴られるのだ。

そのうちに不思議なことが始まった。足首と腰が楽になっていくのだ。１時間以上正座してると体が痺れていくのに足首と腰は伸びていく。○暴先生から許しを頂いた時に体が凄く楽になっていた。

今ならその理由が分かる、導引術（どういんじゅつ）を自分でやっていたのだ。

導引術は紀元前からある東洋の健康術

始皇帝がお気に入りの導引術師を側近に置いたことは知る人ぞ知る事実。

大陸から伝えられた沢山の宝、その中に導引術もあった。

日本人は工夫に長けた民族。大陸から伝わったラーメンなどの麺食文化。日本人が工夫を重ねて作り上げた日本のラーメンは、大陸の子孫である現代の中国人を魅了する。日本に観光に来たら、日本のラーメンを食べる。世界で一番美味しいラーメンと言いながら笑顔で日本のラーメンを食べる。

日本の古流柔術である柳生心眼流で僕は日本式の導引術を学ぶのはそれから30年以上経ってからになる。時間は繋がっている、生きる出会いも出来事も繋がっている。あの時の感覚が導引術を学ぶ際の助けになっている。助けになっていることを知るのはもちろん大分あとになる。気がつかない時間の学びを過去が助けてくれている。

導引術はお互いに引き合う術。肩が悪ければ腕を、腰が悪ければ脚を引き合う。時には肩を治す為に腕や首を引き合う。人の体は複雑にそして精密に細胞単位で繋がって生命を維持し育む、だから肩が悪いからといって肩だけで治ることはほぼない。

導引術はただ引き合うのでもない、施術する側が受ける側の腕を巧みに操作する、自分では動かせない体の細部まで巧みに動かしその状態でお互いに引き合う。その結果自分では動かせなかった体の細部が動く、この時の動きは無意識になる。

自分では動かせない体の奥の細部を施術する側の巧みな感覚で動かすと、体はその状態を感じて無意識に普段動かせない部分を動かす、機械ではない人の体は壊れた部品を交換擦る訳ではない。自分の力で修復する。

その際に働くのは無意識の運動司令になる。風邪でも怪我でも自分の意思で治すことは難しい、時には自分の意思が邪魔をしたりもする。ストレスで風邪や病気さえなったりもする。それを心で治すことも出来る。

寝ている間は意識は休んでいる。その時に体は余計な邪魔が消えて本来の働きが出来る。だから寝ると風邪や病気が治る。怪我も同じ原理が働いて治ってゆく。過剰な意識は体の邪魔になるのだ。高校時代に経験したことを何十年も経ってから具体的に学んだ。そして学びから色々なことに気がついた。

人生はどこかで繋がっている。

何ヶ月も治らない症状でもあるきっかけで簡単に改善してゆく。

そのことを頭で理解するのは案外難しい。

自分で経験したことだから自信を持って再現する事を学べる。

高校生の頃に予習して、上京してプロになっても

それは沢山の出来事として続いた。

人生に無駄な時間は案外ない。

気がつくことで全て大切で有難い時間になる。

バックナンバーはこちら

平直行のセミナー等スケジュールのご案内

DVDのご購入はこちら

5月31日発売します。新刊買ってストライプルに入会しましょう。どこにもない新しい身体革命でお待ちしてます。体は地球が守ってくれます、地球の恩恵を上手に頂きましょう。

書籍の購入はこちら

【6月28日(土)DVD＆書籍発売記念恵庭セミナー】

武術を10数年、格闘技から数えると40数年行なって、
気がついた武術の奥義の秘密。
それはもう一つの運動司令の覚醒になります。
人には自分の意思以外にもう一つ生命をそして動きを司る司令があります。

この2つの運動司令を東洋では陰陽で表しています。
現代の暮らしそしてスポーツや格闘技でも眠ったままのもう一つの運動司令
それを働かすことで体は0秒で変わります。