健康と運動に関する錯覚

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現代は健康と運動にとても熱心な人が多い。現代と言わず昔から健康と運動に熱心な人は沢山いる。紀元前から健康法と運動の記録は残っている。人類はおそらく遥かな昔から、健康と運動に熱心だったと思われる。遥かな昔とはおそらく文明が産まれた頃と思われる。文明とは便利な暮らしであり、便利な暮らしは野性から離れることでもある。野性から遠ざかると、体に問題が生じる。野性動物は健康と運動に興味を持たない。それには理由がある、野性であることがその必要をもたらさないから。野生動物は人類の何倍も健康で人類を遥かに凌ぐ身体能力を持つ。野生動物は運動もしないし、健康法も病院もない。
 文明を築いた時代と前後して体の問題が生じた可能性は高い。野生動物でも人に飼われると健康上に問題が生じたりする。人の考える便利な暮らし、文明とは実は体に良くないという矛盾を抱えている。文明が生まれ生活と環境が変わった時代は遥かな昔になる。その頃の暮らしは現代から見れば稚拙で野蛮な暮らしに思えたりもする。ところがその時代の健康と身体能力は現代を遥かに凌ぐ。現代を遥かに凌ぐ健康と身体能力を持っていた時代にも人類はおそらく体の不調を敏感に感じ取ったのだと考えられる。野性が持つ能力はそれ程偉大で素晴らしい。野性とは人から見れば遅れているイメージもあるが、人以外の総ての生命にはあるがままの最高の生活なのかもしれない。
 最高の生活を捨て自分たちで環境を造り替えた人類は健康と運動の問題に直面することになる。その結果人類だけが健康と運動に関して創意工夫を凝らすようになる。この不思議な矛盾に関する正しい答えは未だ発見出来ていない。だから遥かな昔から人類には健康と運動に関する知恵がありそれは延々と現代まで続いている。健康と運動に関する様々な手法は時代と共に進化している。進化したと思っているのはもしかしたら錯覚かもしれない。数千年も進化し続けることは考え方を変えれば殆ど進んではいないことでもある。現代の健康度は昔よりも確実に低くなっている。
病気の数も昔よりも遥かに多くなっている。医学の進歩、スポーツ科学の進歩、が本当ならばそうなる筈などない。何かを錯覚しているのではないか。
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生活環境の変化と健康と運動の進化の問題

現代の健康と運動は大切なことを見逃している。これは医学的には未知の領域でもある。ところがこれは数千年前の東洋ではこれは当たり前の知識でもあった。大切な物は、現代では喪失した物となっている。医学とはエビデンス(効果があることを示す具体的な証拠や検証結果、臨床結果)を大切にする。これは西洋的にとても正しい。一方東洋では問題と答えに絞った健康と運動に関する知識を古くから構築してきた。お腹が痛い時にはこの薬草を煎じて飲む、実体験から得た知識は概ね正しい。薬草の総ての成分と腹痛の総てを医学的に解析することは残念ながら現代医学では不可能に等しい。エビデンスとは非常に素晴らしく、その一方で使える物を限定してしまう。
 東洋では体を動かす時には自分の意思で動かす方向、早さ、力の強弱を決めることが出来ると知り、そこにもう一つの力が関わっていることを遥かな昔から知っていた。もう一つの力は氣と呼ばれることもある。氣とはエビデンスが取れない物、取れないからと言ってないかと言えばそれを否定することは出来ない。元気やる気その気になる。言葉として存在するし、実感として体から感じることも否定出来ない。氣とは体内エネルギーを指し示す。体内エネルギーも現代でもエビデンス(計測)することは不可能になっている。体内エネルギーの存在を否定することもまた現代の医学科学では不可能となっている。
 人の体内エネルギーは体を動かす環境によって左右される。凸凹した場所と平坦な場所では体内エネルギーは勝手に変わる。これが現代の医学化学が未だ到達していない未知の分野で東洋の身体理論の中枢になっている。人が自分で決める動きの意思は3つ、方向強弱早さ。これ以外に人は環境に応じて瞬時に体の動かし方を変化させる。歩く地形や持つ物の形によって体の奥のどこから動かすのかを勝手に決める。勝手に決めるからこそ人はどこでも歩けるし、何でも持てる。一々地形や持つ物の形を頭で判断していては人は自由に体を使えない。
 人の体は骨格によって支えられる、骨格は197個、地球の凸凹に合わせて数と形の組み合わせが絶妙に象られた物が人体の骨格。骨格は体を支え一緒に動く。地表の変化に合わせて最適に動く。凸凹が激しくなれば骨格は大きく動く。その動きは筋肉ではなく、地表の変化と引力によって起こる。地表で体を動かす時に凸凹の地形で引力を味方に人は体を動かす、その際には骨格ごと動く。凸凹が激しければ引力によって骨格がより動き、筋肉の奥から力が産まれる。自分の意思ではなく体の意思と地球の意思で筋肉の奥からの動きは勝手に行なわれる。体を奥から動かす時に体は勝手に気力を充実させる。
 平坦に造り替えた現代の住環境、スポーツを行なう場所では体は勝手に気力をセーブする。その事実を知れば気力をセーブした状態で全力を出す運動の矛盾に気が付く。体の奥から勝手に産まれるエネルギーを日常で出す機会はほぼ喪失している。表面的な筋肉のみを鍛えたりストレッチしたりしても体の機能は発揮出来ない。この解決策が昔の東洋の体の知恵。これが僕の提唱する古くて新しい健康と運動のメソッドの根幹になります。言葉だけでは伝わりにくいと思います。嘘か本当かやってみて試して頂きたいと思います。次号より実技が始まります。
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