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幼い頃の暮らし
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幼い頃に暮らした場所では子供は誰でも同じに扱われた。どこの家の子供は関係ない。子供はみんなで育てていた。おやつはみんなで集って食べるのが普通。畑のきゅうりとかトマトとか、樹から採った無花果や柿、そして行商の人がたまに売りにくるお団子が高級なおやつだった。いったい誰がお金を払っていたんだろう?僕たちは手を洗うという常識を知らないでおやつを食べていたような気もする。誰も病気になっていないから手を洗わなくとも何も問題はないのかもしれない(笑)
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書きながらこんなことを思い出した。隣の家にはこうじちゃん(漢字は幼かったから知らない、その頃は文字の存在さえ知らなかった)という同じ年くらいの少年がいて。毎朝起きるとこうじちゃんの家に行って一緒にこうじちゃんの家の朝ごはんを食べていたのだ。
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流石に毎日は拙いだろうと両親も気になったんだろう?ある朝こうじちゃんの家に出かける僕に聞いた。何で毎朝こうじちゃんの家のご飯を食べるのか?って。
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大人になった今は、お母さんが自分の作ったご飯より向こうの家の朝ごはんの方が美味しいのかとか心配したりしたのかもしれない。そもそも毎朝人の家でご飯を食べるなんて今ならあり得ない迷惑な話。でもこうじちゃんの家で嫌な扱いを受けた記憶は全くない。
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あの場所では子供はみんなが同じように大切にして可愛がっていた。誰かの家とかあまり関係ない。そもそもみんな同じ小さな借家だから見得を張ったりする必要がなかったのかもしれない。昔の長屋ってきっとこんな感じだったんだろう。
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こうじちゃんの家で必ず朝ごはんを食べた理由は、、、
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ある日こうじちゃんの家で一緒に朝ごはんを食べているとおはよう子供ショーっていうテレビ番組がやっていたのだ。それは昭和の子供達を魅了した朝の子供番組。
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その日僕は初めてその番組を見た。そして大好きになった。毎朝見たいと思ったのだ。
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多分3歳くらいの僕はテレビの仕組みをいま1つ理解してなかった。
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何故こうじちゃんの家で朝ごはんの質問に僕はこう答えました。
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テレビにはチャンネルがあって、切り替えると番組が変わるのだと。
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誰の家の子供だろうがあまり関係ない。子供は近所のみんなで育てる。
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日本の原風景のような暮らし。あの時間が僕の未来に繋がって力をくれた。
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武術を学ぶようになって昔の日本人の暮らしが武術に大きな影響を与えている。
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武術の時代の日本人の暮らしを知らなければ武術を理解することは出来ない。
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そんな話を聞かせて頂いて、色々な武術の時代のの暮らしを聞かせて頂いて、自分でも本を読んで学んだりをしてある日気がつきました。実は割りとそれに近い暮らしを偶然やっていたのだと。
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引っ越した家で僕は高校を卒業するまで暮らし、高校を卒業するとプロレスラーを目指して上京しました。次の暮らした団地も僕に得難い未来に通じる大切な宝物をくれました。
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